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1級眼鏡作製技能士 在籍店

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19/04/15
ポンメガネHPevent → DORILLAT /SILMO Paris 2018 vol.5
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DORILLAT /SILMO Paris 2018 vol.5

dorillat メイン画像

DORILLAT ドリラ

 昨年のSilmo出張の大きな成果の一つ。浦和店にて正式に取引を開始したフランスのフルオーダーメイドブランド DORILLAT(ドリラ)。
 コツコツとハンドメイドでごく少量のみ生産を行っているため、フランス国外ではあまり知られていませんが、フランスを拠点とする様々な有名ブランドが直営店舗で顧客から受注する、フルオーダーメイドを製造している実力ある職人集団です。

Silmo期間中に始発の電車に乗って、ブランドの工房まで行ってきました。

dorillat 工房

Silmo2018は下記の内容で記事を公開しています。


  1. SILMO Paris 2018 vol.1
  2. SILMO Paris 2018 vol.2 /Haffmans&Neumeister
  3. SILMO Paris 2018 vol.3 /MYKITA / DAMIR DOMA Limited Edition Set/ +Launch party
  4. SILMO Paris 2018 vol.4 /GÖTTI DIMENSION
  5. ■SILMO Paris 2018 vol.5 /DORILLAT

パリ北駅2018年秋

ドモン駅からの街並み

 早朝のパリ北駅。地下鉄は始発前だったため使用できず。フランス国有鉄道(SNCF)で北駅から30分ほど。駅まで迎えきにてもらわなかったら絶対にたどり着けない住宅地。丘の上にある工房。でも暗くて全然わかりません。

dorillat入り口

dorillat 工房内部

 たどり着いたブランドの工房。職人のみなさんがSilmo会場に向かう前にお邪魔しました。DORILLATは本鼈甲とバッファローホーンの加工で有名です。フランスでは当ドリラとパリ・オーダーメガネの頂点といわれる「Maison Bonnet」の2社のみが本鼈甲によるメガネフレームの作成を許可されています。

dorillat 工房内部

 工房の建物には、名だたるブランドの引き出しが沢山。社外秘の情報のため写せるのはこれくらいです。

生地見本:本鼈甲

生地見本:バッファローホーン

 本鼈甲に使用する加熱・加圧のプレスや、バッファローホーン。写真はNGですが、顧客のための特別なフレームを見せていただきました。下敷きのような薄さまで削られた弾力のあるリーディンググラスのテンプルや、本鼈甲とバッファローホーンを貼り合わせたフレームなど、初めて見る製造方法とプロダクト。ここに来なければ見れなかったと思います。

dorillat 工房外観

 工房の見学を終え、夜明け。なにこの建物、可愛い。
元は現代表のAnne Dorillatさんが自宅として使用していた建物だそう。
このあとはAnneさんが運転する車でSILMO会場へ。

Dorillat 製品サンプル

 会場での製品展示。多くのブランドとは異なり、SILMOから招待されて出店しているそう。そのため受注を得るためではなく、取り扱い店舗の人々と交流することが目的だとか。控えめに展示されていましたが、よく見るとどれもが特殊技術の集合体。

Dorillat 製品サンプル

ガラリットに遭遇

 抜群に艶と発色が良い素材のフレームが目に留まり、詳細を伺ったところ、まさかあるとは思わなかった「ガラリット」を使用したアイウェア。デットストックの生地を保管しているそうで、稀少なためオフィシャルサイトにも記載はありませんが、こだわりの強い顧客がごく稀にオーダーされて作るということでした。

Dorillat ガラリットサンプルフレーム

 フランスでは「GALALITHE(ガラリット)」と呼ばれる、牛乳やチーズの主成分に含まれるタンパク質を用いる樹脂素材。バッファローホーンの代用として使用されていました。 CHANEL (シャネル)など、メゾンブランドでヴィンテージのアクセサリーに使用されていた他に、オーダーメイドのシャツのためのボタンなどでも最高級の素材として位置付けられていました。
 美しい柄が特徴にも関わらず、原材料が高価でかつ硬く加工が難しく、商業ベースに乗らずに歴史の中に消えていった幻の素材。材料が枯渇しているため現在ではオーダーのリストから外されていることが多い、稀少な品です。

 なのに、このブランドにはストックある。という驚きと、メガネがオーダーでつくれるという二重の驚きがありました。加工方法や調整方法はバッファローホーンとおなじということなので問題ありません。バーナーの直火による加温ですがフランスでは比較的ポピュラーだそうです。

Dorillat ガラリットサンプルフレーム

 パーマネントのコレクションを持たないオーダーメイドのブランドなので、ポンメガネ浦和にて仕上がりイメージ用のサンプルをオーダーしました。
あわせて神田Tがかつてフランスから仕入れたヴィンテージをベースに、複数フレームから要素をMIXしてオーダーをかけてみました。

Dorillat オーダー

 こんな感じで、嬉しい驚きとともに素晴らしいブランドに出会うことができた昨年のパリでの仕入れ。
「いいブランドあった?」と同業者から繰り返し聞かれましたが、ここです。

DORILLATという素敵な工房がありました。

Dorillat 草花

 最新の技術とデザインを用いたスイスのGÖTTI DIMENSIONとともに新旧の素敵なブランドがポンメガネ浦和に加わりました。


 オーダーのサンプルは、後日公開予定のブランド詳細ページに掲載いたします。
一部のフレームはポンメガネ浦和にて実物をご覧いただけます。
もちろんガラリットを用いたフレームのご注文も承っております。


  1. SILMO Paris 2018 vol.1
  2. SILMO Paris 2018 vol.2 /Haffmans&Neumeister
  3. SILMO Paris 2018 vol.3 /MYKITA / DAMIR DOMA Limited Edition Set/ +Launch party
  4. SILMO Paris 2018 vol.4 /GÖTTI DIMENSION
  5. ■SILMO Paris 2018 vol.5 /DORILLAT

Dorillat 工房の棚