補色に近い色同士、けれども馴染みつつそれぞれのキャラクタはイキイキとしたカラーリング。キーホールブリッジを設けフレーム中央にメリハリを設けつつ、メタルとプラスティックの微妙な立体感と色彩・素材の差異が生み出すコントラストの両立に成功しています。クラシックからミニマルに向かうエッジの効いたデザインです。
フランスアイウェアブランドの代表的な存在であるアン・バレンタイン。デザイナーのアンは1980年からパリでアート、ファッション、光学などを学んだ後フランス南西部の古都トゥールーズに眼鏡店を開店。その後自店のコレクションを夫のアラン・バレンタインと共に展開した。デザインコンセプトはTHE PLEASURE OF BEING MYSELF(自分らしくあることの喜び)。ユーザーのニーズやテイスト(例えば性別や職業、ファッション志向)をイメージしてデザインされるフレームは掛ける人の個性、魅力を最大限に引き出し、自分らしさを表現できる。そのため一般的な眼鏡のデザインと比べて、アン・バレンタインは力強い線とビビットな色を使用したものが多く見られる。 また多くのブランドが生地メーカーの供給するプラスチック生地をそのまま使用する中で、アン・バレンタインのコレクションは全て独自のカラーコンビネーションを使用している。