PonMegane

Annu アヌー

  • Country: Nürnberg,Germany
  • Shop: PonMegane URAWA
annu

Annuの魅力

ドイツ・ミュンヘンのopti展で2020年に出会った新進気鋭のアイウェアブランド「Annu アヌー」。ポリアミドを使用した3Dプリントによるフロントの造形とチタンの極細テンプルの組み合わせでデザインを行なっています。ポンメガネでは取り扱い開始依頼、合理的で自然、それでいて新しいフレームを顧客の皆様に提案試続けています。

製品の傾向として、ミニマルな設計とサラリとした雰囲気が大変魅力的。独自のヒンジは素材の特性を活かし極めてシンプルに仕上げています。3D造形をごく自然な手段として取り入れた最も進んだ世代のブランドだと思います。これまでにあった良いメガネの完成形を目指すまたはそれに習うという方向性ではなく、新しいメガネの完成形を模索するようなチャレンジングに姿勢にも大きな感銘を受けました。

Annuというブランド

Annuは2019年にドイツで設立されたブランドです。誠実なデザインと革新的な構造、そして製造のプロセスもデザイン対象として捉えている節があり、それぞれの工程で最適であることが徹底されているように感じました。その結果として見た目だけでなく軽量で装用感が良く耐久性が高いフレームが生成されています。

スタイリッシュなアイウェアであることを皮切りに、オーソドックスな「ワイヤークリップ」から着想を得たヒンジの機構は、アイウェアのシリーズ名に冠されている「Clip ○○○○」という表現で明示されています。フロントの製造方法としてはレーザー焼結3Dプリントの技術が採用され、わずか数gという超軽量のフロントの製造に成功するとともに、製造時の廃棄物を最小限に抑え環境への影響を軽減する有効な手法として、ローンチ依頼一貫して同工法にて生産を行っています。

植物由来の3Dプリント素材

フロントの素材であるポリアミド11(PA 11)はヒマシ油由来エンジニアリングプラスチックに分類されます。ポリアミドの特長である耐熱性や耐薬品性に加えて、ポリエチレンの特長である寸法安定性等を兼ね備えているところが優れた特徴です。ポリアミド6やポリアミド66が100%石油由来であるのに対し、カーボンニュートラルの概念の浸透がもたらした環境意識の高まりによって半世紀以上の古い歴史を持つ,ポリアミド11にアイウェアの未来を見出しています。

製造中に使用されなかった素材の大部分は再度、製造のプロセスに還元され再利用されるというところが、これまでのアセテートの特徴であった半分以上の素材が廃棄物として処理されてしまう状況と異なります。このポリアミド11(PA 11)という素材を用いレーザー焼結3Dプリントという技術によって3Dプリントフレームが製造されています。業界標準の3Dプリント素材ポリアミド12「PA 12」よりも製造時の炭素使用量が 47% 少なく、持続可能性という命題に応える現時点で最も合理的な選択だと考えています。