2023年秋に発表された「YOSHINORI AOYAMA」のファーストコレクション。
テーマは「Titanium Cubism」。
純チタン材によるメタルワークでカラーはシャーリング仕上げのゴールド。柄などの装飾を排除した立体造形が魅力。
70年代のドイツやオーストリアなどの雰囲気も感じられる構成ですが、空気を孕んだ独特の構造が必見です。
「YA-010」は正面からはカールトンスタイルのように感じられますが、実際にはハーフリムで上部をナイロールによりレンズを固定する設計となっています。レンズシェイプな丸みのあるボストン(パント)。レンズカーブは3.0。
全体としてはシンプルな幾何学により形状が生み出されており、ブリッジ周辺にパーツが集合しつつそこに空間的な奥行きが重なるため、シンプルさと複雑さが同時に感じられる仕上がりです。
パーツの取り付き部分など細部まで作り込まれています。
FACTORY900のデザイナーである青山 嘉道が自身の名を冠して立ち上げたアイウェアブランド。FACTOR900は自社独自の油圧プレスによる立体造形と鯖江の中でも卓越した磨き上げの技術により瞬く間に多くのファンを獲得しました。有機的な造形や空間をはらんだ立体的な造形に定評があり、新ブランド「YOSHINORI AOYAMA」においても空間的な魅力を存分に楽しめるアイウェアがリリースされました。