既存のフレンチヴィンテージをサンプルとしてオーダーした一本。エッジが立つ強さがありながら自然なサイズ感を目標としています。
1960年代にフランスで製造された複数の似たデザインを比較すると、ブロウのクラウン部分の立ち上がりが強いほどヴィンテージライクな雰囲気が強く現れる傾向にあることがわかりました。
あえてその匂いを抑えるようブロウラインの両サイドをなだらかな形状へ変更し、面と面との切り替わり部分はエッジを立たせるものとしました。パットのみポンメガネにて設置を行っています。
フロントリムの縦幅も雰囲気に大きく関与するため特にブリッジの縦幅は若干の重みがでるよう寸法を指定しています。
ホーンリムの形状も指定しました。
右テンプルにはDORILLATのロゴが、左テンプルにはフレームの完成日が刻印されています。
当フレームの場合、制作期間は一ヶ月ほどです。
ケースおよびメガネ拭きはポンメガネオリジネルの製品が付属いたします。
Dorillat(ドリラ)は1950年に Fernand Dorillat により設立されました。2018年11月現在はAnne Dorillatが代表を務め4人の職人により運営をしております。弊社の物作りの技術は16世紀のフランスから受け継がれている伝統的なものです。 2011年にはEntreprise du patrimoine vivant の称号を得ました。職人としての物作りに拘り続け、手作業の物作りから様々な製造方法の可能性を実現し続けています。素材は鼈甲、ガラリット、バッファローホ-ン、アセテ-ト。眼鏡は全てオーダーメイドにより1点ずつ作製されています。 * Entreprise du patrimoine vivant とは、フランス政府から国を象徴する得意まれな技術を持つ団体、職人にのみ与えられる称号