図面や実物を元にオーダーしたのではなく、画像をベースに寸法を指定して作成いただいた一本。
肉厚のフロントに幅広のテンプル、幾何学的なカッティングなど、要素がたくさんあるデザインですが見事に完成させてくれました。
カッティングの幅やエッジの磨き具合など、不明瞭な部分が多かったため、ドリラの職人の技術力と美的な感覚を信じて「ディテールはお任せします。」という内容で依頼しています。
画像をご覧いただけば一目瞭然ですが、大当たりでした。
丸みをもたせ過ぎずスパッとした面の処理など、とても美しいメガネに仕上がりました。
デザインの大枠とレンズサイズなど指定が必須の部分を明確にし、そのうえでフィニッシュの部分は職人の感覚を信じるという方法はとても面白いと思います。
日本の職人に依頼する際の厳密さに寄った方法ではなく、美的な部分を自由にお任せするという感覚。こんな感じでオーダーできるのはとても楽しい。
Dorillat(ドリラ)は1950年に Fernand Dorillat により設立されました。2018年11月現在はAnne Dorillatが代表を務め4人の職人により運営をしております。弊社の物作りの技術は16世紀のフランスから受け継がれている伝統的なものです。 2011年にはEntreprise du patrimoine vivant の称号を得ました。職人としての物作りに拘り続け、手作業の物作りから様々な製造方法の可能性を実現し続けています。素材は鼈甲、ガラリット、バッファローホ-ン、アセテ-ト。眼鏡は全てオーダーメイドにより1点ずつ作製されています。 * Entreprise du patrimoine vivant とは、フランス政府から国を象徴する得意まれな技術を持つ団体、職人にのみ与えられる称号