スティーブ・ジョブズが愛用していた丸メガネで有名となった「Lunor Classic(ルノア クラシック)」。
シリーズの特徴は、レンズに穴を穿つ「ツーポイント」のリムレス(フチ無し)の構成であること。
「Classic ○○○○○」のように、様々なテンプル形状・レンズシェイプの組み合わせが個別のモデル名となっています。
Classicシリーズはテンプル形状によりさらに細分化され、
最も基本的な「Lunor Classic」のほか、
ブリッジとパットを一体化させた「Lunor Classic Ⅱ」、
柔らかく形状が変化する極細チタンテンプルを採用した「Lunor Classic Comfort」、
ミドル厚のメタルテンプルを採用した「Lunor Classic V/P」、
アセテートテンプルを採用した「Lunor Classic VI/P」、
リムウェイの機構を採用した「Lunor Classic One」などがございました。
レンズ・ブリッジ・テンプル という3つの要素に分解できる、メガネの基本的な構造がそのままデザインとなったシリーズです。
とても美しいディテール。これ以上手を入れる部分は不要だとわかるほど、研ぎ澄まされた設計です。
要素が無いのではなく、存在感を消していくような、ミニマルなデザイン。
完売の商品も含めて、ブランドの奥行きをご覧いただくための製品の紹介です。今ある現行フレームは数多のデザインのうえでリリースされています。特にデザインの奥行きが深いルノアは、過去を含めて評価したいブランドです。
ルノアで最も有名な縁なしのラウンドシェイプ。後付けのメタルパッドがない、プレーンな状態。
クラシックラウンドをパント(ボストン)シェイプにした玉型違い。通常の「Classic Panto」よりもレンズが大きな「Classic Panto medium」というモデルです。片方のレンズを比較すると水平の幅にして4mmほど広く、縦幅は3.5mmほど大きくなっています。タイトな設計でしたので、幅を含めこのサイズはとても嬉しい仕様です。後付けのメタルパッドを装着した状態です。縦幅が抑えられているのでオーバル(楕円)に近い印象です。
ツーポイントのオクタゴン(八角形)のフレーム。オーセンティックなプロポーションのレンズで、アンティークのカタログなどで散見されます。アンティークのエッセンスを用いたルノアのデザインの特性と極めて親和性が高いデザインです。
ツーポイントのクラウンパント形状のフレーム。下限は一般的なクラウンパントよりも丸みがあり、コロンとした形状が特徴。ツーポイント特有のシャープさをやや緩めるような塩梅。
製造を終了した「Classic-One」。当シリーズはレンズの裏側にメタルのリムを這わせた「リムウェイ」とよばれる構造のツーポイントフレームです。
レンズとの取り付き部分は、American Optical社で1930〜1940年代ころに製造された希少なヴィンテージ「Everjax」で採用されていた稲妻型のデザインを使用しています。「 Anatomic」は、角を丸く処理したスクエアシェイプ。未来的でも懐古的でもないニュートラルな印象がとても新鮮です。
製造を終了した「Classic-One」。楕円型の「 Oval」は、一般的にコロンとした可愛らしい表情となりやすいレンズシェイプ。リムウェイの存在によりブロウラインがシャープに際立ちます。
製造を終了した「Classic-One」。樽型のレンズシェイプ「 Oval-Eck」は、縦幅を抑えシャープでありつつも、オーバルをベースとする上下のラインが弧を描き柔らかな表情が生まれる、知る人ぞ知るデザインです。